いつまでも乙女なママのハッピーいばら道

アメリカ在住・バツ2・子ども3人・どん底から浮かび上がって現在婚約中・世界一幸せです

去りゆく命と新しく始まる愛

 

アメリカCNNキャスターに赤ちゃん誕生

先日、日本ではあまり知られていないかもしれませんが、CNNのアンカーをしている人気キャスターで、公けにゲイであることをカミングアウトしているアンダーソン・クーパーという人に、男の子が誕生したニュースがありました。

 

あまり、プライベートなことを公表していない彼なので、そんなおめでたい話があったとは、一切知りませんでした。

  

なので、ちょっと驚きです。

 

私がインスタグラムでフォローしている女優のシャロン・ストーンさんが、今週のはじめにお祝いの動画をアップしていたので、知った次第です。

 

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(はい。シャロン・ストーンも年取りましたよね。彼女もそれこそいろいろあって大変だったみたいです。現在はエイズ撲滅運動とかそういうチャリティーに力を入れていますね。ちなみに、20代のアメリカ人は、彼女のこと、知らないです。数年前に美容院へ行って、「シャロン・ストーンみたいにしてください」って言ったら、その美容師さんは、知りませんでした。「シャロン?誰、それ?」と言われ、えぇーっ!と驚く私。)

 

アンダーソン・クーパーのインスタグラムのアカウントがタグされていたので、行ってみるとそこには赤ちゃんの写真がアップされていました。

 

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きゃー。

可愛い❤️

 

この、ブルーとピンクの赤ちゃんを包み込む布とキャップは、アメリカでは一般的なようで、うちの子どもたちも生まれた時に全員が病院からあてがわれ使いました。

 

わー、思い出すな、うちの子どもたちが生まれた時。懐かしー、なんて思いながら、見てしまいました。

 

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私の長女。可愛かったなー ❤️

 

クーパーさんは

 

「子どもの頃、ゲイの自分が父親になれるだろうと思っていませんでした」

 

とも言っていましたが、52歳で代理母による出産みたいです。

 

そこから彼のことが書かれた記事を改めて読みましたが、とても興味深かったです。それほど気にしていなかったんですけどね(同じゲイのジャーナリストでも私はロナン・ファローはかなーり好きです ❤️ そのうちにまた彼についてはレポートしますね)

 

アンドリュー・クーパーも確かにハンサムだし頭がいい人なんだろうな、と思ってました。順風満帆な人生かと勝手に想像していましたが、ふむふむ、いろいろあったんだー。

 

すっかりファンになってしまいそう。というか、52歳で父親になったのですから、それはそれは応援したいです!主婦目線で。

 

ということで、今日はそういう彼のことを紹介したいと思いました。

 

あ、まずは、4月30日にアップされていた彼のYouTube動画(CNNの番組内での赤ちゃん発表のニュース)を貼っておきますね。冷静な声の中にも静かで深い感動が伝わってきます。

 

みんなが書き込みしてあるようにとてもいい父親になると思いました。

 

おめでとうございます❤️

 

 

彼のコメントでとっても印象的なのは

 

「とても辛い時期だからこそ、私たちは楽しいことや喜びを感じる瞬間を大切に頑張らないといけないのだと思います。失った愛を悲しむと同時に、私たちは常に新しい命と愛に恵まれているのです」

 

ということ。

 

昨年、95歳で亡くなったという最愛のお母さんのことを意味しているのだと思いました。

 

エモアンカーと言われる理由

他の人気キャスターが自分たちの生活を大ぴらにオープンに語っているのと違って、彼の私生活は比較的謎めいた部分がありました。

 

随分と前から同性愛者だという噂があったので、多分、そうなんだろうな、と言うことで、あまり私生活を話すこともしないんだろう、ぐらいに思っていたんですけどね。

 

「お金持ちのお坊ちゃま」的印象があり、お金持ちの子どもにありがちのアイビーリーグ(エール大学)出身のエリートである、という感じ?

 

ふーん。いいなー、家がお金持ちだと?なんて半分はひがみ根性で見ていました。

 

ヘテロセクシュアル(異性を恋愛対象にしている)な私としては、女性は恋愛対象にはならないのね?と、彼との妄想を膨らませることもなかった次第です。

 

そういう彼に対する「偏見」が緩んだのは、もうかなり昔のことのように感じられますが、ニューオリンズがハリケーンカテリーナに襲われた時でした。

 

2005年、ということは、もう15年も前のことなんですね。

 

ジャーナリストとしてこの目で見て状況を人々に伝えなくてはいけない、という使命にかられた、と当時言っていたのを思い出します。休暇を早めに切り上げて、ニューオリンズに駆けつけて、ストリートから現地リポートしたんですね。

 

下はかなーり危険なことを犯してまで報道する使命にかられるジャーナリスト魂を覗かせる動画となっていますが、カテリーナの時ではありません。その数ヶ月前にやってきたハリケーンデニスの様子です。

 

  

カテリーナの取材で、怒ったり感極まったりしていたクーパーを当時見たのですが、それは残念ながら、探せませんでした(どなたか見つけた人は、教えてください)。

 

いつもは冷静かつ淡々とニュースを読み上げるキャスターであるのに関わらず、この時は感情を剥き出しにしている彼の姿に驚いたと共に、恐ろしいハリケーンの実態をしっかりと伝えてくれている、と感じました。

 

それがある意味真の報道なのかな?なんて、思ったりして。

 

私の彼に対する好感度はその辺からかなり上がったわけです。感じることはみんな一緒なのか、ニューヨーク「オブザーバー」という新聞社からは「エモ・アンカー(エモーショナルアンカー)」と名付けられたんですね。

 

2016年にフロリダ州オーランドの同性愛者が集うナイトクラブ「パルス」にて起こった銃乱射事件では、53人が負傷し49人が犠牲となりました。容疑者のオマル・マティーンが人質を取って立てこもり、警察との銃撃戦の末に射殺された、あの事件、覚えているでしょうか?

 

その時にもクーパーは、彼のアイデアかどうかは分かりませんが

 

「みなさんが聞きたくない銃撃犯の名前や写真は見せません」

 

と言って、罪のない犠牲者の名前を読みながら、どういう人であったかなどを短く紹介し追悼したんですね。時に声をつまらせ、涙声になるなどして、人間味の溢れる「エモーショナルトリビュート」だと言われました。

 

それは、こちらです。

 

www.cnn.com

 

ジャーナリストも人間なんだー、と思えるシーンではありませんか?

 

私はむかーし、昔、中国残留孤児のニュースの原稿を読んでいた当時NHKアナウンサーだった宮崎緑さんが、突然泣き出した時、しっかりとテレビで見ていました。

 

子どもながらにニュースを読む人は、感情を出してはいけない、と思っていたので、その時はとってもびっくりしたんですが、アンドリュー・クーパーのエモ・アンカーぶりは、本来の型にハマった「クッキーカッター」的ニュースの伝え方を変えていくのではないかな、と思います。

  

以下の記事は、雑誌「ニューヨークマガジン」に載っていたものです。彼について幼年期の頃のことや、なぜジャーナリストになったのか、なども書かれています。

 

興味のある方は、是非(英語ですが)。

 

nymag.com

 

 悲しい幼年期のお父さんとお兄さんの死

上の記事は英語なので、日本語でも書かれた彼のプロフィールを載せておきますね。基本的には大体のことはここに書かれてあります。

  

ja.wikipedia.org

 

アンダーソン・クーパーは10歳の時にお父さんを病気でなくしています。脚本家だったようですが、心臓病だそうです。とってもいいお父さんだったみたいで

 

「彼のような立派な父親になりたい」

 

と言っています。

 

さらに、家族の不幸は続き、お兄さんのカーターは、1988年7月22日、ニューヨークにあるお母さんの持ち物だったアパートメントのペントハウス14階のベランダから飛び降りて、23歳でこの世を去ってしまいます。

 

このことがきっかけで、ジャーナリストになろう、と思ったみたいです。 

 

華麗なる一族だったお母さんのこと

お母さんとの関係はとっても興味深いものがあります。

 

まずは、彼女がとっても美しい資産家の娘だった、ということ。

 

晩年はソーシャライトとして活躍されていました。

 

そして、昨年にそのお母さんは胃癌によりお亡くなりになっていますが、その時のことがインタビュー記事に載っています。

 

www.wsmv.com

 

「自分のことを生まれた時から知ってくれていた最後の人」だったそうで、その彼女が亡くなってからは、相当な喪失感を味わっていたそうです。

 

91歳ぐらいの時に

 

「私はまだまだこれから素晴らしい愛に出会えると思っている」

 

と言っていたそうです。

 

最後まで前向きで、「愛」を常に信じていた人でした、とこの記事の中でも締め括られています。母親として、大変勉強になります。

 

 

ja.wikipedia.org

 

お母さんについては「とっても親しい間柄である」ということは以前から話していて、女優・ソーシャライトであった彼女とは、一緒にテレビに出てきたりもしていました。

 

とても綺麗な人だな、という印象でした。

ここを読むと、なーるほど。とっても興味深い人ですよね。

 

芸術家でもあったようで、彼女のインスタでは作品も披露されています。

 

www.instagram.com

 

最初は、クーパーは自分の家柄を隠していたみたいで、私が彼のお母さんのことを知ったのも実は最近でした。

 

鉄道王のヴァンダビルトと言ったらアメリカでは有名ですが、お母さんはその一族みたいです。ニューヨークにはグランドセントラルステーションのすぐ横に「ヴァンダビルトアベニュー」というのもありますし、ロードアイランド州のプロヴィデンスというところにはヴァンダビルトの豪邸が並ぶ街が存在します。

 

私もアメリカに来た当初、観光で訪れましたが、アメリカってすごいな、と思いましたよ。貴族はいないけれども、本当にスーパーリッチという人たちがいるんだー、と思いましたから。

 

www.osanpotsushin.com

 

まるでヨーロッパのお城のようでした。

 

でも、クーパー家もケネディ家同様、不幸に見舞われる家族だったのか、お気の毒ですよね。いくらお金があっても幸せは得られないというか、心の傷は癒えるものではありません。

 

特に、グローリアさんの場合、子どものカーターが自殺をしようとした時にも自らが「引き止めたのにもかかわらず」と出ていましたが、自分の目の前で、子どもが飛び降り自殺をしてしまうなんて、母親としては絶対に立ち直れないと思います。

 

よく、辛い逆境に立たされている人に

 

「神様は超えられない試練は与えない」

 

と言う人がいますが、私はそんな言葉は信じません。だって、子どもを実際に失った人を知っているからです。もう随分前ですが、彼らはいまだに苦しんできますから。

 

子どもを失って乗り切れる人なんて、どこにいるのでしょうか?

 

で、クーパーの話に戻りますが、彼はお母さんとの共同制作で「The Rainbow comes and goes」という本も出版しています。

 

 

本題からは外れますが、この時は2016年ですから、グローリアが91歳ぐらいの時です。途中で出てくる(上動画3分25秒ぐらい)20年前のチャーリー・ローズとのインタビューの時よりも91歳の彼女の方が若くてきれいですね!チャーリー・ローズも3年前の方がいいっていうのは、どういうこと?

 

詰まるところ、この20年で美容整形はかなーりの進歩があった、ということと、お金持ちはお肌のお手入れもメンテナンスもバッチリ!ってことでなんでしょう。

 

冗談で友人が言ってましたが、今は高いボトックスやフェイスリフトも私たちが必要とするもう少し先になったら、結構安くなったりしてできるようになるんじゃないの?

 

ってことです。さて、どうなるんでしょうね?楽しみです。

 

でもってさらに歴史を感じるのが、このCBSの人気キャスターだったチャーリー・ローズは、数年前の一連のハリウッド大物セクハラ訴訟関連で不祥事が見つかり、この動画の次の年にはCBSを解雇されています。今では、名前を全く聞かなくなった有名人の一人ですねー。

 

www.bbc.com

 

以下は2016年にHBOで放送されたクーパー親子のドキュメンタリーフィルムです。

 

日本語に直訳すると「語られてないことはない」とでもなりますか。クーパーが小さかった頃から背負ってきた家族の不幸についての想いや記憶が、自分一人だけの問題として閉ざされることなく母親と一緒に辛さをわかち合ってきた、という悲しさの中に見られるメモワールです。

 

www.hbo.com

 

常に親しい間柄だったようですが、ジャーナリストという忙しい職業柄、あまり会うことがなかった時期もあったようで、晩年になり、このような本やドキュメンタリーを共同制作することによって、また一段と理解を深めたようです。

 

ある意味理想的親子というか、母親にとっては晩年思い残すことなく、息子とコミュニケーションが取れたわけで、とっても幸せな死に方だとも思えます。

 

生前の彼女のインタビューの中にこう言っているのがありました。

 

「If we don't have pain, we don't have joy and if we don't have pain, we don't know that we're alive.」

 

波乱な人生を歩んだ人の重い言葉だと思います。財産を廻り訴訟に発展した問題もあるのに関わらず、人間不信に陥らず、最後まで愛を失わなかったというのは、凄いことだなと思います。

 

そんな母親に育てられたからこそアンダーソン・クーパーは愛情深い人であり、だからこそエモアンカーと呼ばれるのではないかなとその理由がわかったような気がします。

 

「Our family continues.(私たちの家系はこれからも生き続けます)」

 

赤ちゃん誕生の発表コメントでのアンダーソン・クーパーの最後の締め括りの言葉です。

 

最後の家族だったお母さんにも旅立たれ、その後しばらくは孤独な日々を過ごしていたようですが、これからは新しい家族と共に多くの幸せを感じて欲しいなと、全く関係のない私ですが、そう思わずにはいられませんでした。