今日のニューヨークタイムズに出ていた記事からです。
まだまだ残暑が残る8月なのですが、医療界では、この冬から起こるであろう「インフルエンザ」の流行を今から懸念している、という記事なのですね。
で、タイトルに出ているのが、「Twindemic」で、今までに聞いたことが無かった言葉なので、引っかかりました。
「Twindemic」というのは、多分この記事を書いたジャーナリストの造語だと思いますが、「インフルエンザ」パンデミックと「コロナ」パンデミックが2つ同時にやってくる状態(双子のように)のことですね。
なるほど。
コロナパンデミックにより、いろいろな新しい英語を学ばさせられていますが、英語が母国語でない人にとって、ピンとこない場合も多くて、理解するのにも時間がかかりますねー。
でも、多分そういう意味だと思います。間違っていたら、また訂正しますので。
このニューヨークタイムズでは、昨年2019年の冬のアメリカのインフルエンザは、当時のコロナ感染患者の数には比にならないほど高くて、巷では
「アメリカではインフルエンザの方が怖い!」
と言われていたぐらいなのですね。
それでも、昨年のインフルエンザの流行は「マイルド」だったようで、3月になりコロナがアメリカにも上陸した途端に勢いを潜めたので、よかった、と新聞には書いてあります。
2020年を迎え、コロナウイルスが未だ収束されていないのに、いつになるかはまだわからないけれどコロナの第2波が来るのを恐れている現在、これから冬にやってくるインフルエンザの季節は、どのぐらいの猛威でインフルエンザが襲ってくるのかはわからない。
多分、昨年よりは大きくなるだろう、と医療関係者の間では囁かれているそうです。
現在は、コロナ患者で病院のベッドの数も足りてない状態です。
アメリカ政府のコロナ対策本部のトップであるドクターファウチも、今年はインフルエンザの予防注射をいつもより早めに受けて準備をする必要がある、と国民に呼びかけています。
自らがコロナ感染してかなり危ない状態まで行ったというイギリスのボリス・ジョンソン首相は、先月からインフルエンザの予防注射キャンペーンを開始しています。
予防注射に反対している人たちを「Nuts(愚か者たち)」とレッテルを貼り、今までで最大のインフルエンザ予防注射の実施を呼びかけているそうです。
アメリカでは、インフルエンザの予防接種は、一部の医療関係者を除き、決して今まで必須だったことはありません。
けれどもカリフォルニア州では州立大学の生徒と従業員に対して、11月1日までに予防注射の義務を強制付けた、ということですよ。
東海岸では、まだそのようなニュースは入ってきていませんが、どうなるのでしょう?
アメリカでは、なんでも強制すると反対する人も出てくると思います。
宗教的理由やまたはアレルギーなどの持病のために特定の予防注射も受けられないという人たちもいるのですね。
なので「ツインデミック」を避けるための対策を政府が取ったとしても、なかなか一筋縄では行かないわけです。
来週からテキサス州へ戻ることにした次男のこともあるし、やはり私も親として心配はつきません。
アメリカの大学生の中には、コロナパンデミックでもフラットパーティーの参加は辞めないという生徒も多いようで、この間は、次男のお友達と色々とお話をしていたら、内情を聞いてびっくりした次第です。
次男はそのような派手なタイプではないので安心なのですが、それでも大学内ではどんな人と接触するかわからないし、半分以上がオンライン授業だとは言え、キャンバスには行くだろうしね。
精神論になってしまいますが、元々予防接種などは、その病気にならないのが最終目的ではなくてその途中経過で「安心していたい」ということが受ける側の最大の狙いなのではないかなと思っています。
もちろん、病気にはなりたくないしならないに越したことはないのですが、不安な気持ちで毎日を過ごしたくないですからね。
病気になってしまったら、ある意味覚悟して、次の段階に進むしかないわけですから。
コロナは風邪のようなものだとか、症状は軽いとか、あまり心配のないような意見もありますし、アメリカでもそういう考えの人達は、多いです。
それ故に、インフルエンザにしても予防注射はあまり効かないということもあり、受けない人の方が多いらしく、新聞の記事は、そういう人たちをどのように説得して受けさせるのか、というのが課題である、と締め括られていました。
なかなか難しいですよね。
個人的にはテニスの錦織選手がコロナ感染を公表していましたが、とても心配です。
ついこの間、エアリズムマスクを宣伝を始めていたばかりなのにね。ユニクロの売り上げにどう響くのでしょうか?とそんなことはどうでもいいのですが。
記事を読んで、ちょっと憂鬱になってしまった日曜日の夜でした。