リモートアクセスとは
アメリカでは、多分もう既に20年ぐらい前から「リモートアクセス」という言葉でマイクロソフトが離れたところからウィンドウズのシステムを使った自分の職場のPCデスクトップや社内ネットワークにアクセスできる、というソフトを開発していたはずです。
そうしたら家にあるウィンドウズのコンピューターが、クリック数回で職場で使っているPCと同じ環境のデスクトップになってしまう、というもの。
私は当時はマッキントッシュしか使ったことがなかったので、なんだそれは?と思っていました。かなり画期的なものをマイクロソフトは作ったな、ぐらいに思ってたんですね。
シングルマザーになって、この機能がすっごいな!と本当に実感したのが10年前です。
私の職場では、シェアの多いマイクロソフトのウィンドウズでしたから、就職した時に、ウィンドウズが使いこなせることが条件でした。
私が個人的に所有したコンピューターは30年前のソニーバイオでしたので、問題なかったですが、マイクロソフトって、すごいな!と思った次第です。
それ以来「リモートアクセス」のヘヴィーユーザーで、職場で半分、家から半分という感じで毎日仕事をしていました。
私のように職場に行けない社会人だって結構いる、ということですよね。こういうものが開発されるとは、困っているのは私だけじゃない、ということがわかります。
困った人を助けるのがビジネスでは大切だということも、こういうことからよくわかる。ビル・ゲイツ、この間正式に完全リタイアを発表していましたが、本当に素晴らしい業績を残したビジネスマンだと思います。
なので、職場環境では、今回のようにテレコミュートになるのには、アメリカでは全然問題になりません。
最近では、書類もクラウド形式で自分のハードディスクには保存などしませんしね。アドビなどのデザイン系ソフトウェアも、ここ数年前からずっとハードウェアにインストールするものではなくて、インターネット上で「サブスクライブする」やり方になってきています。そうすると、違うコンピューター複数で使えるようにもなるし(私のプランでは3つのコンピューターで使用可能です)、本当に便利になりました。
多分アップルを使っている人たちも、ノマドのごとく問題なくどこでも仕事ができる状態であると思います。
日本でもこれを機に、リモートアクセスなどのテクノロジーを使って「テレコミュート」がもっと普及したらいいですよね。アメリカでは(とこれ口癖っぽくなってますが)働く側からすればもちろんですが、企業側にとってもいいことなんですよ。運営経費の節約にもなるし。
アメリカでは学びの選択があるということ
アメリカでは高校を卒業するまでが義務教育となっていますが、どのような形で学びたいか、というのは選択肢があるように感じます。
例えば公立や私立を選ぶ理由にしても、日本の親が選ぶ理由とはかなり違うように思います。もともとは、アメリカで私立が増えたのは、公立学校が進化論を取り入れたからだと言われています。
アメリカは多くの国民がプロテスタントのキリスト教徒であり、彼らはバイブルで唱えるアダムとイブが最初の人間である、という創造論を信じる人達ですよね。
でも、20世紀最初の頃から猿が進化して人間になったという進化論を学校でも教えることになり、分裂しはじめたのだそうです。
公立では進化論や性教育など教える段階になると親に承諾してもらうためのお手紙が渡されしっかりとサインさせられます。
「かくかくしかじか。
このような内容で
子どもに教育しますが
いいですね?」
みたいな感じで。
それに親が反対する場合はその時、子どもたちは教室から出て行って他の部屋で自習するとかするわけです。
高校までが義務教育であることは確かですが、「何を学ぶか」というのはその子どものご家庭が慎重に判断する、という感じになっています。
オンライン学習とホームスクール
「私立」学校はカトリック教徒の人たちが公立で教えているプログラム内容に賛成できないために自分たちの学校を作ったわけですが、オンライン学習法やホームスクールも、何かの理由で学校に参加できないために、生まれた学習法であるわけです。
学校になじめない子どものためとか、病気で長期学校に通えなくなる生徒のためとか、または、優れた課外活動のために、世界中を飛び回らなければならず、「家庭教師」が必要なケースとか。
子どもがどのようなニーズを持ち合わせているかにより、アメリカでは選択肢があり、それを選ぶことにより、後ろ指を刺されることはないし、嫌だったらいつでも公立学校へ戻っていける、という利点もあります。
ホームスクールをしている人たちの特徴は、私が思うに、家庭教師にも近いものがあって、とても「密」な学習ができているように感じます。
そして、マンモス校のように様々なバックグラウンドの生徒の中で好ましくない生徒たちと交わらないように質のいいグループにとどめる目的もあるようですし、先生中心のクラスではなくて、学ぶ生徒をあくまでも主にクラスが進められるようになっているのもホームスクールの魅力ですね。
もっとも、実際にやってみるとやっぱり違ったとか、思ったほど楽ではなかったとか、そういうことは当然あるみたいですけどね。
いずれにしても、理想的世界はどこにもないわけですが、それでもやってみたい人にその可能性を与えるだけの懐の深さはアメリカにはあると思います。
普段からホームスクールにあこがれていた長女は、今回の学校へ行かなくていい状況を楽しんでいるようですが、3日でやはりもう飽きてきた様子です。
どこへ行っても閉まっているし、それはそれは退屈ですからね。
彼女が参加しているダンススクールからも、オンラインでクラスが送られてきています。
要はやる気があったら、オンラインでも十分にできるし、その方が成長できる場合もあるということですね。
このように、何もできない、と思える状態に、何をするのか?ということで、人間差が出てくるように思います!
だから、私も職場でサイバーアタックにあってコンピューターが凍結されてしまっても、コロナで自宅待機を強いられても、ぼーっとしているわけには行きません。
今がチャーンス!ですからね。
以下に、面白いなと思ったオンラインコースのリンクを入れておきます。
この際ですから、学校では学べないことを勉強してみましょう~。
3月2日の安倍首相が学校休校を発表したら数日後にすぐ見つけたのがこのサイトでした。すごいですよね!
どの動画もとっても楽しそうだし、興味深いなと思いました。学校でもこんな風にユーチューブの動画を取り入れて勉強できればもっと楽しいのに、と思ったりして。
科学だけでなく、幅広いジャンルで学べるものが入っています。英語もありますね。ジョーにもおすすめかも。