悲しいニュースなのだけれど、女優のテイタム・オニールが自殺未遂をして病院に運ばれたらしい、と言うニュースが入ってきました。
数日前に。
うーん。
まだ正式コメントは出ていないようなので、真実かどうかはわかりませんが、驚きました。
彼女は私たちの世代だと子どもの頃、ロードショーとかスクリーンとかの表紙を飾っていた人で、ヒット映画はそんなにないのに常に人気投票ナンバーワンだった女優さんだと思います。
私にとってもブルック・シールズとかダイアン・レイン、ジョディー・フォスターあたりと同様に憧れの人でしたからねー。
なんと言っても16歳のお誕生日にテニスコートが欲しいって言ってたり、ダイヤモンドのピアス、なんていうのは何個も持ってるって、インタビューで言っていたのが当時の私としては凄いなー、いいなー、なんて思っていたわけです。
でーもー。
当時から、いつも映画雑誌の彼女の写真のキャプションには「寂しい瞳をした」とか、「どことなく悲しそう」だとか、そういう形容詞がくっついていたのも事実でしたよね。
アメリカに来てから、その理由が判明しましたが、彼女は、かなーり悲惨な人生を歩んでいるみたいです。
そしてそれを公けにリアリティー番組や本にして、世間では仲がいいと思われていたパパをディスってるわけですよ。
へぇー。
びっくり。
キラキラしたハリウッドの世界でゴージャスに生きてる人だと思ったんですけどねー。
小さい頃からドラッグや麻薬はすぐ近くにあって自分自身は思春期の頃ダイエットのためにパパから勧められてコケインを始め、パパの知り合いに4回レイプされ、14歳ぐらいの時に親友(メラニー・グリフィス)がパパと性交渉をしているところを目撃。
小さい頃は毎晩違う女性が家に入り浸り、16歳になったらパパは結婚するからとファラ・フォーセットと一緒に家を出て行ってしまったのだそうです。
ママもいい女優だったようですが、子どもが小さい頃からずっとドラッグやアルコール中毒で治療を繰り返し、離婚する時には親権も失って、テイタムと弟は父親を頼るしかなかったそうです。
「父親が私にとっての初恋の相手で、明らかに私は彼を必要としていたわ」
弟と二人でマリブの豪邸に残され、それから二人でずっと暮らすようになったらしいです。
パパとは「ある愛の詩」では超かっこよかったライアン・オニールですね。
なんだかひどいですねー、パパ。
当時、テイタムはロードショーのインタビューでパパの恋人のファラはとっても素敵で、彼女が出したシャンプーを使ってる、とかって言ってた記憶がありますが、その裏にはそういう事情があったのですね。
だから、いつもどことなく寂しい目をしていたんだー、と附に落ちました。
今も映画出演や本の執筆に結構頑張っていて、たまーに話題になってニュースを聞いたりすることもありました。
元テニスプレイヤーのジョン・マッケンローと結婚していた時が未だに一番幸せだった、と数年前のインタビューでは言っていました。
離婚時にはヘロイン中毒だったみたいですが。
幸せだったらどうして直ぐヘロインとかに走ってしまうのか?と、個人的にはとっても疑問なのですが。
離婚してからは、元夫と同じぐらい好きになる人なんていないとか、それでもちょっと前までずっと「ハッピーシングルでーす」と明るく言っていたのを見たことがあるのですが(多分ハワード・スターンのラジオ番組とかで)、一体、何が起こったのでしょう?
今年の2月にYouTubeにアップされているテレビ番組のインタビューでは
「離婚は間違った選択だったのかもしれないけれど、今のジョンは私と一緒だった頃よりも幸せそうだし、それを考えると彼のためには良かったのかも。
だとしたら、私もこれでよかったんだ、と思えます」
と言ってます。
「人生とは、間違った選択をする場合もあるし、それはその後の人生でずーっと付きまとうもの。
私もそれでいまだに戦ってるのよ」
と言うことです。
色々と大変ですね。
パパ・ライアンとのことも10年ぐらい前のリアリティー番組でいっときは仲直りできたように見えましたが、実際はそうではなくて、その後もいろいろなバトルがあるようです。
先月は、久しぶりにパパに会った、という写真をインスタにアップしていましたが、それ以来SNSでも音沙汰がないみたいです。
一緒に写っているのは、テイタムの3人の子どもたちでライアンのお孫さんですが、ライアンとは17年間会ってなかったようです。
そういう意味ではこの日のこの対面は意味のあるものだったと思いますが、この後数週間しか経ってない時に自殺未遂のニュースだったので、何やら意味深ですね。
彼女のインスタグラムには3月のコロナウィルスが広がり始めたあたりに「リトルダーリン」のクリスティー・マクニコルと一緒に写っているポスターが投稿されていました。
そして、コロナに負けないでみんな頑張りましょう!みたいに書いてあったのですが。
今年の3月はあの映画の公開40周年記念だったのだそうです。
へぇー。
思い出しましたが、私が中学を卒業したその日に、ママと一緒にこの映画を見に新宿まで行ったんだった。
そうそう、3月だったもんね。
卒業式のシーズンでした。
アメリカの高校生ってそういうことするんだー。
ふーん。
みたいに、その時は私はまだ進学先が決まってなかったのですが、多分自分の将来と重ねて思ったのを覚えています。
あー、懐かしい。
それから40年が経ったのね。
私も色々とあったけど、テイタムもクリスティ・マクニコルも色々あったんですね。
ちなみにクリスティーはもう既に映画界は引退していて同性婚をして幸せに暮らしているみたいです。
当然彼女もそこに行くまでに(そしてそれを世間にカミングアウトするまでには)やはり人生のドラマや葛藤があったそうです。
ふーむ。
今回のニュースの真相はわかりませんが、無事でいて欲しいと思いました。
やはり同世代というか、同じ時代を一緒に生き抜いてきた人たちですから、今後も元気な姿を見ていたいな、と思います。
そういう勝手なファンの思い込みが有名人にとっては重荷なのでしょうか?
と思ったりして。
でも是非とも励みとして受け取って欲しい!
と願います。
数年前のテレビのインタビューでは
「あなたの将来はどんな感じになると思う?」
という質問に
「人生まだまだこれからだと思っているわよ。オスカーはもう要らないけど、オーディションに行って頑張ってやりたい役を取ることができたらとっても嬉しい!そしてしっかりと自分で自分を支えること。それが私のこれからの目標よ」
ということでした。
これがいつ放送されたのかはわかりませんが、動画のアップは今年の2月になっています。
なので、そんなに昔ではないと思います。
この時点でこのように前向きにそう言っているのだから、間違っても命を断つようなことはしないと信じたいのですが、心配です。
3人の子どもが全てで彼らがいたから今まで生きてこれた、ということなので、まだまだ若い彼らのためにも生き続けて欲しいと思います。
なんだか、色々と考えてしまいました。
幼年期のトラウマは、大人になってからも人生を狂わすのですね。
ライアン・オニールもかなり高齢で病気も患っているようだし、早いところ仲直りが出来たらいいなと思っています。