人生で間違った選択をするとつけが回ってくる
「人生で間違った選択をすることもあるけれど、そういうものはずっとその後の人生について回る」
先日、テイタム・オニールのことで、彼女が言っていた言葉がずっと私の頭の中で繰り返されています。
私には自分の人生でその後の人生を大きく狂わすほどの「間違った選択」はしてないと思うのですが、いろいろ考えさせられることがありますよね。
中学生の時の親友が当時の先生から
「人生とは自己満足のために生きているんだよ」
と言われたと、ずいぶん前に聞いたことがあって、私は私なりにその解釈としてその時々にできるだけ「納得のいく」人生を送りたい、と心に決めていたのですね。
ただ、テイタム・オニールも言ってるように
「人生、自分の思う通りには行くもんじゃない」
ということは私も十分に経験があるので、本当にそうだなー、なんて思ってしまったわけなんです。
メアリー・ケイ・ルトーノーの元夫のテレビ出演
数ヶ月前にステージ4の癌で58歳という若さで亡くなった元教師で90年代のタブロイド誌を賑わせていたメアリー・ケイ・ルトーノーについてなのですが、まだまだいろいろわからない部分もあり、未だにたまにニュースになったりしているみたいです。
人生のツケと言ったら彼女の「過失」も相当なもので、彼らの場合は「抑えきれない行動」を犯したことにより思わぬ方向へ人生が行ってしまい、今もその人生の修正に苦しんでいる、ということなんじゃないでしょうか?
メアリー・ケイ・ルトーノーはまだ未成年だった教え子と性的関係になったことから「レイプ犯」となり自分の人生も台無しにした上に相手の少年についても14歳という若さで彼を父親にしてしまいました。
その後は彼が21歳になり彼女自身も7年ちょっとの服役を終えて社会に出てきた時に結婚したことで禁断の恋を貫いたことになりますが、この結婚にはやはり問題がつきものだったようです。
当時「レイプした」という13歳の少年でその後結婚し夫となったヴィリ・フアラアウ(英語ではフラウと発音されてます)がメアリーの死後にとうとう沈黙を破り、先月ですが、テレビ番組のインタビューに出てきていました。
ちょっとびっくりですね。
彼らは2017年に離婚をしているのですが、メアリーが亡くなった日のことや最初に癌だと知らされた時の話をしています。
「今寂しいですか?」
との質問に
「寂しいです」
と答えています。
離婚しましたが、彼女は彼にとって最も大切で人生の大部分を一緒に過ごした人だということです。
メアリーの最後の言葉は
「貴方はとても大切なひとよ」
という事だったそうです。
なんだか切ないですね。
メアリーは本当にヴィリに心を奪われていたのだと思います。
以前書いた彼女の記事はこちらです。
主導権を握っていたのは実はヴィリ・フアラアウの方だった
ずっと二人に関する報道では、20歳も年上で「大人」だったメアリー・ケイ・ルトーノーが前に出てスポットライトに当たっていました。
ブロンドの美しい女性でしたしね。
彼はあくまでも補助役って感じで。
事件が発端した時はヴィリはまだ13歳だったし、当然未成年と言うことでメディアにも出てきませんでしたが、大人になって彼の姿を見ましたが、思ったよりも大人でかなり体格も良くて(大人になっていたので当然なのですが)ちょっとびっくりしたのを覚えています。
しかし、私は当時から、ずっとメアリー・ケイは「犠牲者」だと思っているんですよ。
いろいろな人たちの発言をまとめると、13歳の少年が6年生だった時の担任の先生に恋をして「落としてやろう」とアプローチをかけていた、ということなんじゃないかなと思ってます。
若い頃の彼女はとってもチャーミングな女性でしたから彼が夢中になるのもわかるような気がする。
当然、メディアも注目したのだと思います。
でも、生前の二人のインタビューを見ると
「貴方がボスだったじゃない!」
とメアリーは言ってるのですね。
そう責められて彼も黙ってしまいますが、最後に
「僕はメアリーを求めていただけ」
と言っています。
つまり彼が追っていたわけですよね。
他のインタビューでは、彼は友達と「彼女を落とすゲームをしていた」みたいなことも言っていました。
13歳ですからね、そう言うこともするかな、とは思いますが、それでお互い本気になってしまったのだから、なんと言っていいのかわかりません。
普通に考えると、20歳も年下の少年に迫られても常識のある大人だったら相手にしない、ということなのですが、二人の背景はあまりにも悲しい家庭環境があります。
メアリー・ケイは保守的なカトリック教徒の家に生まれますが、父親の不倫が絶えず、腹違いの兄弟がいたり、また幼い時に血の繋がった弟を事故で失くします。
自分自身の最初の結婚も、恵まれない妊娠に始まり、4人の子どもを授かった後にも夫の浮気が絶えず、ヴィリとの恋愛が発覚した時は結婚生活は既に破綻していたそうです。
その辺のことはこちらに書いてあります。
ヴィリ・フアラアウの方も、家庭環境には恵まれず、父親は常に他の女性と遊び歩いていたようで、家にいても安心できなかった、と語っていました。
だから、傷を舐めて慰め合う人が必要だったのか、二人とも精神的に弱かったのか、激しく求め合ってしまう仲になってしまったのでしょうね。
これは全くの想像なのですが、夫の浮気で結婚生活が荒んでいて幸せではない女性の前に、自分のことを一生懸命思ってくれる人が出てきたら、女性はやはり頼ってしまうと思います。
それが喩え13歳の子どもだったとしても若い時の写真を見ると体格も小さくはないので、子どもと言えども大人のように感じてしまったのではないでしょうか?
だからこそ、メディアもメアリー・ケイを禁断の恋に落ちた悲劇の主人公みたいに描写したのではないかなと思います。
少年はまだ子どもだし、性的欲求が強かったはずでこれは思春期の少年にとっては自然なことですよね。
なので、もちろん女性側が同意したならばその部分は子どもを責めることは出来いないと思うのですね。
でもそこで「大人のような少年」が側に来たら、拒否できないぐらいにメアリー・ケイの現実が悲しいものだった、と言う部分が残念でなりません。
ヴィリ自身は、メアリーはあの時「助けを求めるべきだった」と上のインタビューでも言ってますね。彼の口からは聞きたくない言葉ですが、正しいです。
「貴方の言うなりだったでしょ?」と彼女は責め立てるようにヴィリに言っているのですが、そういう気持ちもわからなくはないです。
ただ、誤解されないように言っておきますが、やはり大人としては13歳の子どもの言うなりになっていてはいけないわけですから、私にも実際に起こり得るかというと、それは違います。
彼女の気持ちは女性としては理解できますが、私は親でもあるので、一人の子どもの人生を狂わせるようなことは、自分の子どもでも他人の子どもでも絶対にできません。
2017年に離婚した本当の理由は
元々が不健康で違法というところから始まっている恋愛なので、7年経って結婚した、と言うこと自体が驚きでしたが、その後も12年結婚生活は続いたようです。
ただ、メディアで言われていたのは、問題は色々とあり、やはりそれ以上は続かなかった、ということみたいです。
離婚申請をしたのは夫のヴィリの方だったみたいで、彼女は最後まで彼ら二人の「恋物語」をずっと信じていたようです。
離婚の理由は明らかにされていませんが、いろいろな媒体で、本当の理由はヴィリがマリワナ売買のライセンスを取りたいからだということみたいです。
彼らが住むワシントン州ではマリワナは合法です。ライセンスがあれば立派なビジネスとなるわけなんですね。
でも、彼女は前科があるわけですから、結婚しているとバックグラウンドをチェックされてしまうので、彼女と結婚していたら審査に通らない、ということみたいです。
似たような記事がいくつも出ていますが、一つだけ載せておきます。
ヴィリは、他にもDJ業などしているようですが、真相はどうなのかわかりません。
ただ、離婚してからも「お互いにまだ愛し合っている」ということはいろいろなところで言っている言葉でした。
だったらなんで別れるの?ということを思うと、もしかしたら、本当のことなのかもしれませんね。
先日のインタビューでも涙を流していましたし、やはりまだまだ複雑な思いはあったのかもしれませんよ。
今の彼は当時の彼女の30代だった年齢になったそうで
「今、20歳若い少女が現れたらメアリーと同じ行動をとりますか?」
という質問に、彼は
「取らない」
と答えています。
今になってやっと「間違っていた」ということがわかり始めてきたそうで、彼はそういう彼の思いをまとめるために、現在自分の人生についての本を執筆中なのだそうです。
自分がしたことと言ってもやはりいろいろな疑問点や納得が行かないこともたくさんあるのだと思います。
多分ですが、当時のことや結婚生活、そして離婚の理由などもその本で全部明かされるのではないでしょうか。
愛し合う二人
この動画の1分15秒と1分30秒あたりを見てください。
二人の結婚式の様子がチラッと出ています。
明らかに、幸せそうなどうしようもなく恋する二人という感じですよね。
この動画を見ると、やっぱりこれも「愛」なのかな?と思ったりします。
普通に幸せなカップルだったら喜ぶべきシーンなのですが、胸が痛みます。
でも服役中の7年後も変わらぬ気持ちがあったのだから、それはそれで真実の愛だったのかもですね。
家族に認めてもらうことは大変だったと思いますが、実際に結婚できたわけだから、周りにも許してもらえたのでしょう。
なかなかヘビーなネタですが、ヴィリが何故テレビ番組で涙を流したのか、ちょっと気になります。
メアリーへの愛なのか寂しさなのか、または罪の意識なのか自分の人生の重みに耐えられない気持ちなのか。
彼も人生のツケと向かい合って生きているのでしょう。
これは彼の本を楽しみに待つしかないですね。