アメリカでもコロナウィルス感染が出た
とうとうアメリカでもコロナウィルスの感染が確認されました。しかも私たちが住んでいる州の人が国際空港でワシントンDCに行って帰って来た時に感染したそうです。
症状はマイルドで「隔離」されて処置を取っているとのこと。
今日の夕方に州知事から臨時記者会見がありました。
それにより、職場でも毎日のように「万が一」の時は、テレコミュートで仕事しましょう、みたいに今の段階でみんなで話しています。
つまり、自宅勤務と言うものです。コロナ以前から、具合が悪かったり子どもが病気だったりしたら、アメリカでは「家で働く」というのは私の業界では結構当たり前のこと。
むしろこれは電気代含める会社運営の「経費節約」などの理由で雇用側にとってもいいことなのですね。
テレコミュートについて
10年ぐらい前にガソリンが高騰した時にも通勤時のガソリン代を節約するために家で働くとか、週休三日制にしてもいいなど、私の職場では制度が見直されました。
その時期は、個人的に、突然シングルマザーになって子どもを預ける場所など確保できず途方に暮れていた時期でもあり、私にとってはタイミングはよかったです。
当時のボスが
「子どもが帰ってくる前に家に帰っていいわよ。
しばらくは家から仕事したら?」
と提案してくれたので、それからの5年間ぐらいはずっと正社員であるのにも関わらず、オフィスでの勤務時間は10時から2時半までになり、子どもが帰ってくる前に帰宅し、家から仕事をする毎日となりました。
そういうシステムがなかったら、きっと今頃は、一家心中をしていたかも、と言っても決して過言ではありません。
今でも子どもが病気になったりしたら、家から仕事をする選択肢があります。そして自分の体調が優れない時でも周りへの影響を考えて家から仕事をすることは悪いことではありません。
むしろ、その方が職場の人たちのことを考えての決断という判断です。
そういう意味ではアメリカは、子育て優先で仕事ができるし、とても仕事がしやすい環境だと言えると思います。
アメリカ政府やローカル団体の対応は
日本の実際の状態はわかりませんが、私の周りでは「日本ではコロナウィルスに関しては過剰反応しすぎている」という意見が多いです。
医者でもないし、実際に日本で生活していないので、なんとも言えませんが、少なくとも日本では私の長男を始め、ビビっている人が多いような気がします。
不安を急き立てるような報道の仕方や政府の対応など、学校の休校令にしてもあまりにも突然で困りますよね。
少なくともアメリカ側では、コロナウィルスに対しては迅速な対応が取れているように感じます。
まず最初にメールが来たのは、5日ぐらい前に次男の大学から「キャンパス内で感染の可能性がある大学関係者がいるかもしれない」という報告が来た時です。
それ以来、毎日メールが来ていましたが、内容的にはその人に関する情報のアップデートと「くれぐれも正しい情報元から情報を得ること」を強調するものです。そしてそこへのリンクがコピペされています。
アメリカの正しい情報元とは以下のサイトです。
そして、旅行を考えている人たちは、ここで行き先が安全であるかどうかをチェックすること、となっています。
日本はここの「旅行を避けるべき危険国リスト」の中にも入っておらず(現在もレベル2の段階です)、コロナウィルスの他にも「風疹」が流行っているということ。これについては一切ニュースになっていませんね。
アメリカでは、日本の学校が休校するというニュースが流れた時に「どうして?」という反応の方が多数でした。
職場には3月下旬に日本(京都)を訪れるという女の子もいるので、さぞかし心配していると思ったら
「予定なんて変えないわよ。だって全然危ない国としてリストされてないもん〜」
と全然怖がってない様子。
私的には折角楽しみにしている旅行なのに水を刺してもいけないし、かといって何も警告しないのはやはり同僚としても無責任だと思うので、まあ色々と話してはいるのですが、どうなんでしょうか?
今のところは、もう飛行機を取ってしまったし、予定は変えないと言っています。
先週ワシントンDCでアメリカ初のコロナウィルスが出たとニュースで流れて以来、子どもの学校、ダンススクール、そして職場などからコロナ対策のメールが来るようになりました。
感染予防のためには、ごくもっともな基本的なことが書かれており
1)手を洗うこと
2)うがいをすること
3)病気の人と接触しないこと
4)病気の時は外出しないで家で寝ること
5)咳やくしゃみをする時は腕やハンカチなどでカバーすること
6)顔や目や口を触らないこと
7)睡眠をよく取り免疫力をつける
など、「常識」をしっかりと持ち、行動しましょう、とのことです。
日本人的にはそんなの言われなくともやってるわ、という感じではありますね。
ただ、アメリカにいて安心できるのは、こういう時にはリーダーがしっかりと前に出て人々を誘導してくれる、ということです。
大統領もそうですが、州知事、市長、企業のトップ、学校関係者などなど、パッと出てきて指示してくれるわけで、そういう意味では安心できる感じがしますね。
現在、新しくこういうサイトもできたようで、ここ以外にある情報はあまり見ないように、と言われています。
マスクも病気の人のためだけだとか。する必要がない、と言われました。
コロナよりもインフルエンザが心配
アメリカではこの季節は毎年そうなのですが、インフルエンザの季節でもあります。
今年も日本でコロナウィルスの騒ぎが起きる頃から、アメリカではインフルエンザがすごい勢いで流行っていたようで、日本の友人たちからは「インフルエンザ大丈夫?」と言われていました。
私は毎年予防注射もせずに乗り切っていますので、今年も家族誰一人そんなことはしていませんし普段はそんなこと考えてもいません。
でも、アメリカではインフルエンザのことがオフィスでも話題にはならないし、巷では確かに数人インフルエンザで休んでいると言う人が実際に周りでいましたが、大騒ぎになったりもしていません。
病気は気から?
根性論などを語るつもりはないのですが、気をしっかりと持って病原菌を跳ねつけるぐらいの気持ちでいたら、絶対に病気にはならない、と言うのが私の心情です。
実際に私はずっとシングルマザーで「私が死んだら子どもたちはどうなるの?」というメンタリティーで生活をしてきたので病気には絶対にならない、とずっと思っていました。
で、実際に今まで寝込むほど体調を崩したことはこの10年、全くありません(怪我をして動けなくなったことはありますが💦)
なので、怖がっている日本の長男には、いつも言っています。
「病気にはならないと思ったら、絶対にならないんだよ」
と。
さて、この非常事態ではどこまでそういう精神論が通用するかわかりませんが、手洗いとうがいで乗り切ろうと思っています。
皆様もどうぞご無事で。