いつまでも乙女なママのいばら道からバラ色の人生に

アメリカ在住・バツ2・子ども3人・どん底から浮かび上がって現在婚約中・世界一幸せです

全米で騒がれていた不思議な事件

先月の始め頃なんですが、かなり不思議な事件がありました。

それはフロリダ在住の若い「白人」カップルがニューヨークから西に向けてキャンピングカーで旅を始め、途中のユタ州で喧嘩になり女性の方が(ギャビー・プティト)失踪するという事件です。

バンでアメリカ大陸横断旅行に出かけ、道中自分たちのロードトリップの様子をインスタやユーチューブの動画で投稿を始めていたのに、残念なことにその数週間後にはギャビー・プティトは帰らぬ人となって発見されています。

 

日本でも報道されたと思うのですが、アメリカでは最初からかなり大きく取り扱われていたので、実はとても不思議だなと思っていました。

 

その理由として、事件性のない若い男女の痴話喧嘩の段階で警察の対応がすごかったこと。

一旦、ニュースとなって報道された後、すごい勢いでソーシャルミディアで全米に拡散されたこと。

フィアンセのブライアン・ランドリーが最初の予定よりも随分と早く一人で彼女のヴァンを運転して帰ってきたのだから、それだけでも十分に不可解なことなんですが、「重要参考人」と指定されながらも彼は黙秘権を選び、一切メディアにも警察にも対応しなかったこと。

 

なぜ?

 

そこから両家のいがみ合いも始まり、どんどん人々の憶測も広がっていきます。

 

ソーシャルミディアが成長した現社会は、拡散されるニュースに意見を述べたりまたは情報を提供したり。

 

傍観者の私達はライブでミステリー映画を見ているような感覚に陥ると同時に探偵気分を味わいながら参加型で事件に関与ができるのですね。

 

そのような新しい感覚がきっと今回の「興味」の核となっていたのではないかと思います。

 

そしてギャビー・プティトのフィアンセのブライアン・ランドリーという男性は弁護士を雇い何も言わないまま姿をくらませてしまいます。

FBIはその後も二人の行方がわからず捜索を続けていました。

 

ブライアンらしき人がノースカロライナにいる、というニュースもあったのですが、フロリダ州で遺体となって発見された、というニュースが報道されたのは数週間前でした。

 

なんとも悲しい事件です。

ふたりとも幸せいっぱいのはずの婚約期間中だったというのに。

 

そしてみんながブライアンの口から謎解きの言葉が放たれることを期待していたのに。

 

22歳と23歳という若さで命を落としてしまった二人。

 

ユーチューバーになりたくて自分たちの旅行の動画を「#VanLife」というハッシュタグの元で投稿始めたりしていたことも人々の関心を掴む理由となったようです。

 

解剖した結果、ギャビーは首をしめられて誰かに殺されたとのことでした。ブライアン・ランドリーの死因はまだ明らかにされていません。

 

ご冥福をお祈りします。

 

ギャビー・プティトを殺した犯人はまだ断定されていませんが、普通に考えるとフィアンセのブライアンかなと思いますよね。

その他にもこの事件に関する多くの謎が残っています。

だからこそ「重要参考人」と指定されていたブライアン・ランドリーの協力が必要だったのですが、結局それも叶わず、更に大きな疑問が残されたままになって事件が幕を閉じようとしています。

 

この事件は予想外の反響で人々の関心を引き寄せていたのですがそれ故に「批判」の対象にもなっていました。

 

なぜ彼らだけが注目されるのか?

ほかにも似たような事件は山程あるのに。

 

白人で美しい人たちだから?

 

などなど。

 

このところアメリカで大きな社会問題となっていた「ブラック・ライブス・マター(BLM)」とも関連付けられて、白人の命だけが大切なんじゃない、という声もたくさんあがっています。

 

この事件により他にもたくさん「失踪・殺人」事件はある、と各ソーシャルミディアでは情報交換がなされるようになりました。

その事件の多さには本当に驚くばかりです。

 

皮肉にも有名ユーチューバーになりたいと思っていたギャビーは、自分の命と引き換えにその夢を成し遂げたということになりますね。

 

ユーチューブに投稿された唯一の動画は現時点で6百万回以上の観覧数を得ています。

彼女たちのチャンネルの登録者数は20万人近くに登っています。

 

youtu.be

 

(今までの経過をリストしておきます)ーーー

 

July 2, 2020: 婚約

ギャビー・プティトのインスタグラムでブライアン・ランドリーとの婚約を発表。 ロードトリップに出かけるちょうど一年前の話。

 

December 11, 2020 :   バン購入

ギャビーのインスタグラムでバン購入を投稿。 「garden on wheels! New van means new adventures.(車付き庭園!新しいバンは新しいアドベンチャー)」と書いている。

 

July 2, 2021: ロードトリップ出発

二人の地元ニューヨークロングアイランドのブルーポイントでブライアンの弟の高校卒業を祝った後、旅に出発した。4ヶ月間のアメリカ横断のロードトリップの計画だった。 旅行に出たのはコロナで結婚式を延期したためらしい。 バンはキャンプができるように改造したとブライアンのインスタグラムには書かれている。 ギャビーのインスタグラムより7月4日から8月11日は以下のところへ立ち寄っている。

 

July 4: Monument Rock, Kansas

July 8: Colorado Springs, Colorado

July 10: Great Sand Dunes National Park and Preserve, Colorado

July 16: Zion National Park, Utah

July 21: Bryce Canyon National Park, Utah

July 26: Mystic Hot Springs, Utah

July 29: Canyonlands National Park, Utah

August 12: Arches National Park, Utah

 

August 12: 「言い争い」

ユタ州モアブ市 警察に通報されたのはユタ州の食料品店の前で激しい口論をしブライアンがギャビーに暴力を与えているのを目撃した人がいたため。 警察が保護した時は二人は多少は落ち着いてはいたもの、ブライアンの顔には傷跡がありギャビーは泣き崩れていた。 食料品店を去る時にギャビーはブライアンに置いてきぼりにされると感じブライアンを押し倒して車に乗り込んだと見られる。

警察の報告書によると

「男性は女性に落ち着くために散歩に行くように言って距離を作ろうとしました、彼女は男性から離れたくなかった、そして彼を平手打ちし始めました」

「彼は彼女の顔をつかみ、彼女が彼とバンを押したときに彼女を押し戻した。彼は彼女を締め出そうとし、運転手のドアを除いて成功した。彼女はそれを開けて、車が走り去る前に彼を越えて車に押し込んだ。 」

その後、車の中ではブライアンの靴についた泥が汚いとギャビーは掃除始めそのことが原因で再び喧嘩となったようだ。 警察には

「私はひどいOCDで(強迫観念があって)たまに抑えられなくなる時がある。ブライアンにはひどいことしちゃったけどすごく反省してます」

と言っていた。 警察にはブライアンはギャビーに攻撃を与えていないと伝えている。 危害を与えたと思われるギャビーは逮捕されてもいいはずだが、警察は

「今夜は別々に行動すること」を条件に解放した。 ギャビーは車に残り、ブライアンはDV被害者向けのホテルへ預けられた。

 

この食品店では不思議なことに8月18日に従業員とその家族(クリスタル・ターナーとカイレン・シュルテが殺される事件が起きている。ギャビーの失踪事件との関連性も否定できないと警察は取り調べを始めた。

 

August 25: ワイオミング州グランドティトン国立公園にて最後に目撃される。

イエローストーン国立公園へ向かう途中だった。 ギャビーの義理父は彼女と母親は頻繁にテキスト交換をしていた。 ワイファイがないところでは数日連絡が耐えたことはあったが、それでもいつもフォローアップのテキストは受け取っていた。

 

August 30:ギャビーは最後に家族に連絡する

本人からのものかどうかは確認できていない。何かおかしいと母は感じた。 Can you help Stan, I just keep getting his voicemails and missed calls(スタンを助けて。彼からボイスメールが立て続けに来るの。電話に出れなくて)。スタンとは彼女のおじいさんだが、普段は「スタン」とは呼んでいない。 No Service in Yosemite. (ヨセミテではスマホが使えない)と最後のメッセージ。 9月1日にはバンは既にスロリダに戻っているので8月30日にギャビー本人がテキストしたとは思えない、と彼女の母親の証言。 September 1: フロリダ州ノースポートにブライアンが単身で両親の家でギャビーと一緒に暮らしていた場所へ帰郷 二人が使っていたバンを運転して帰ってきたがギャビーは乗っていなかった。

 

September 11: ギャビーの家族はギャビーが行方不明だとニューヨークロングアイランドの地元の警察に通報

フロリダの警察がその夜、ランドリー家を訪れるとブライアンの両親は弁護士の連絡先を渡したという。 ブライアンは依頼黙秘権を遂行。

 

September 15: ブライアン・ランドリー重要参考人物に指定

彼の弁護士は「 "Many people are wondering why Mr. Laundrie would not make a statement or speak with law enforcement in the face of Ms. Petito's absence. In my experience, intimate partners are often the first person law enforcement focuses their attention on in cases like this, and the warning that 'any statement made will be used against you' is true, regardless of whether my client had anything to with Ms. Petito's disappearance. As such, on the advice of counsel, Mr. Laundrie is not speaking on the matter. I have been informed that the North Port, Florida, police have named Brian Laundrie as a 'person of interest' in this matter. This formality has not really changed the circumstances of Mr. Laundrie being the focus and attention of law enforcement, and Mr. Laundrie will continue to remain silent on the advice of counsel."

 

September 16: プティト家の弁護士はランドリー家に絶対的協力を懇願する声明を読み上げる

 

September 16/17: ブライアンの姉がTV番組のインタビューに答える

 "Good Morning America" "勿論、みんなギャビーが無事に帰ってくることを願っています。彼女は私の妹で子どもたちのいいお姉さんでした。みんな彼女が大好きです。早く帰ってきて誤解が溶けることを願っています。"

 

September 17: ユタ州で起きた食料品店従業員(クリスタル・ターナーとカイレン・シュルテ )と家族の殺人とギャビーの失踪事件の関連性はないと二重殺人の可能性を警察が否定。

 

September 17:ランドリー家はブライアン・ランドリーの行方がわからないと警察に報告 火曜日以降ブライアンを見ていないと言った。 警察は彼の家から所要品を参考資料として持ち出す。 重要参考人だが「犯罪」としては扱っていないと発表。 ギャビーとブライアンは共に失踪者となった。

 

September 19: ギャビー・プティトと見られる死体がワイオミング州で発見

 

September 21: ギャビー・プティトの死体解剖 ギャビー本人だと確認。

具体的死因は最終解剖結果が出るまで不明だったが「殺人」だと発表された(その後、絞殺だと発表)。

 

Oct. 21:ブライアン・ランドリーの遺体がフロリダ州マヤカハッチー・クリーク環境公園にて発見

ブライアン・ランドリーの捜索が続いていたがブライアンの所持品と思われるバックパックの近くで遺体が発見された。その後、歯型で確定された。